ウイルス性急性胃腸炎のご紹介

アデノウイルスは知っていますか?アデノウイルスの大きさが直径75nm~80nmです。 DNA遺伝子をもち、カプシド(正20面体)構造体をもっている小さな球形粒子状のウイルスです。アデノウイルスはライノウイルス等とともに「風邪症候群」を引き起こす原因となる比較的多く見られるウイルスの一種です。アデノウイルス細胞の表面には12本のアンテナ様の突起が見られ、たんぱく質でできた殻状のカプシドに包まれており、たんぱく質と脂質で構成されるエンベロープは保持しておりません。

 

ロタウイルス感染症は、乳幼児をはじめ子どもに数多い急性胃腸炎を発作する感染症で、2〜3月にかけて一番多く発生します。他のウイルス性胃腸炎にくらべて下痢や嘔吐の症状がはげしいことが多く、入院が必要となる小児 急性胃腸炎の原因のうち50%を占めるとされています。成人にも感染しますが、軽症ですんだり発症しなかったりする場合が多いようです。治ったあとの免疫は不完全で、再び感染することもありますが、通常二度目は重症にはなりません。
ノロウイルスは汚染された食品や水を介して感染することがたくさん、冬場に集団発生することもよく見られます。原因となる食品にカキなどの二枚貝があるのですが、カキが旬の時期で生食する機会が増えるのも冬場の発症増加に関連しているかもしれません。ノロウイルスは冬場に多い「感染性胃腸炎」の一種ですが、健康な成人男性なら、幸いにも1~2日ほどの比較的軽い経過で終わり、後遺症が残ることもありません。